ECサイトを運営するにあたり改善したい問題が「かご落ち」です。売れるはずだった商品やサービスが寸前で売れなくなる「かご落ち」が多いほど売上にも影響するため、原因を理解し対策することが必要です。かご落ちの主な原因は決済方法にあると言われており、ユーザーが求める支払いやすい決済方法を採用していないことが考えられます。そのほかにもサイトの使いやすさやわかりやすさなど、ユーザー心理を客観的に理解し対策することで、かご落ちを回避できる可能性も高まるでしょう。この記事では、かご落ちとは何か具体的な原因を説明したうえで、かご落ちを防ぐために導入すべき「後払い決済代行サービス」の内容や特徴、メリットなどを紹介します。
目次
かご落ちとは?7割以上のユーザーがかご落ちをしている!?
かご落ちとは、ECサイトにおいてユーザーが商品をカートに入れた状態でサイトを離脱し購入までに至らないことです。かご落ちは販売機会の損失とされ、多くのECサイトが抱えている問題と言えます。かご落ちの発生率は7割程度と考えるのが一般的です。実際に461サイトを対象に行われた調査では、1年間で約68.2%のかご落ちが発生していたというデータが発表されています。また、かご落ちによる販売機会の損失は、年間で売上の約2.5倍という結果も出ているのです。このような問題を「一般的なこと」など考えて放っておくと、販売機会の損失をさらに拡大させることになるでしょう。しかし、原因を理解し対策することで、かご落ち率は軽減できる可能性もあり売上アップにもつなげられます。
※出典:https://www.cart-rcv.jp/blog/kagoochi_rate_opportunity_loss/
かご落ちの原因は?
ユーザーがカートに商品を追加したにもかかわらずサイトを離脱する原因を理解することで、かご落ちの対策方法を考えやすくなります。ここでは、以下の4つの主な原因について説明します。
送料や手数料が高い
カートへ商品を入れた後に送料や手数料が高いと気づいた場合、かご落ちが発生しやすくなります。例えば、カートに入れてから初めて送料や手数料が合算された金額を見て買うのを諦めるケースです。ユーザーは商品の金額のみを想定しているため、購入直前で想定していたよりも高い金額が表示されると離脱につながります。また、送料無料と表示されていても、住んでいる地域や商品購入の合計金額によって送料が発生するパターンも、かご落ちにつながる要因です。
決済までの手順がわかりづらい
決済までの手順が長くわかりづらいことも、かご落ちが起きる原因になります。例えば、アカウント登録が必要だったり、決済フォームなどが選択式ではなくすべて入力式であったりするケースです。小文字数字を大文字数字など間違えただけで、赤字で大きく「エラー!」と、わずらわしい表示が出たり、一から入力し直さなければならなかったりすると、その時点でサイトの離脱率を高めてしまいます。
サイトのセキュリティが不安
ユーザーがサイトのセキュリティに不安を感じることも、かご落ちの原因です。個人情報の漏洩を恐れ、ネット上でクレジットカード情報の入力に抵抗があるユーザーも少なくありません。そのためデータ通信暗号化のSSL対応などの対策をしていても、決済方法がクレジットカード決済のみの場合、離脱するユーザーもいるのです。
希望の決済方法がない
クレジットカード以外の決済方法を用意していても、選択肢が少なければかご落ちにつながります。クレジットカードは、ユーザーにとってもっとも便利で使いやすい決済方法の一つです。しかし、前述したようにインターネット自体のセキュリティに不安を感じているユーザーも少なくありません。また、クレジットカードで決済が拒否された場合など、ユーザーが利用できるほかの決済方法の選択肢が少なければ、購入を諦めてしまうのです。
後払い決済を希望する人は2割近くも
ECサイトの決済方法の選択肢として、クレジットカード、代金引換、前払い決済(銀行振込、コンビニ決済)などがありますが、後払い決済も追加した方が良いでしょう。
ニッセンリサーチが行ったアンケート調査では、新規購入を検討するユーザーの約2割において後払い決済を希望しています。
また、約3割以上のユーザーは、後払い決済がないため、購入を見送った経験があるというデータも発表されていることから、後払い決済のニーズが高いことがわかります。
なぜ後払い決済を希望するユーザーが多いのでしょうか。
後払い決済以外の一般的な支払い方法として選択できるクレジットカード決済、代引き決済、前払い決済について、それぞれユーザーにとっての問題点を考えてみましょう。
クレジットカードの問題点
前述したように、クレジットカードの情報漏えいなど、セキュリティ面に不安を持っているユーザーもいます。また、取り扱う商品によっては年齢層により、主婦や学生などクレジットカードを所持していないケースも少なくありません。
代引き決済の問題点
代引き決済の問題点は、在宅の必要がある、直接お金を払うため抵抗があるなどです。さらに昨今のコロナ禍ではこれまで以上に代引きを敬遠するユーザーも多いのではないでしょうか。
前払い決済の問題点
前払い決済には銀行振込やコンビニ決済などさまざまな種類がありますが、注文後、商品到着前に支払うというアクションを起こす必要があります。入金確認後の発送になるため、すぐに発送してもらいたいユーザーには向かない決済方法です。上記の問題点を考慮すると、商品受け取り後に支払える後払い決済はユーザーが安心して利用できる支払い方法です。そのためニーズが高く売上アップにつながる決済方法といえます。自社のECサイトで後払い決済をまだ採用していない場合は、かご落ちの対策として導入を検討すると良いでしょう。
後払い決済のリスクを解決する代行サービス
後払い決済「スコア後払い」は、ECサイト運営におけるリスクを解決する決済代行サービスです。ECサイトを運営するうえで、前払いでの注文キャンセルや代引きでの返品など、購入手続き完了後でも未入金のリスクがあります。そのため、後払い決済の導入を検討しようとしても、料金の未回収などのリスクが気になる問題でしょう。後払い決済については、専門のサービスを利用することで料金未回収のリスクを減らすことが可能です。例えば株式会社ニッセンが開発した後払いサービス「スコア後払い」では、ECサイトに代わって与信審査、請求書の発行、代金回収と督促、入金確認などすべての業務を行います。商品代金から決済手数料を引いた金額を加盟店精算するため、未回収リスクを大幅に軽減できるのです。また、スコア後払いはユーザーの購入上限額を55,000円に設定しています。後払い代行業者では上限50,000円が一般的なので、より多くのユーザーが利用しやすくなるサービスです。大手通販会社「ニッセン」が立ち上げたサービスであるため、高度な与信判定やノウハウが蓄積されているため安心です。ECサイトの運営者にとっても事務業務の効率化が図れるため人件費の削減ができるなど多くのメリットがあります。
【まとめ】
かご落ちは原因を理解し対策することで売上アップにつながります。
サイトの離脱率を低減させるため、ユーザーからニーズのある後払い決済など選択肢を増やすことがポイントです。
しかし、後払い決済には、未回収など販売者のリスクも少なくありません。
また、入金の管理や督促など事務業務が増えることでスタッフの確保や人件費が増加する問題もあります。
後払い決済代行サービス「スコア後払い」なら、安心で効率的なかご落ち対策が可能です。
後払い決済の導入を検討しているなら、ぜひスコア後払いに相談してみてはいかがでしょうか。