ECをはじめとして、オンライン決済では主流の決済手段となった「後払い決済」。
自社サービスに後払い決済の導入を検討される事業様におかれましては、費用は後払い決済サービスを比較する上で重要なポイントの一つではないでしょうか。
そこで当コラムでは、導入を検討している事業者様を対象に後払い決済にかかる費用やその仕組をご説明するとともに、各事業者様に適したプランの選び方をご紹介します。
目次
1. 後払い決済サービスの利用にかかる費用一覧
後払い代行業者の導入にかかる費用は、主に以下の4つです。
- 初期費用
- 決済手数料
- 月額固定費
- 請求書発行手数料
これらの費用がかかる背景として後払い決済の仕組みを補足します。
多くの後払い代行業者では商品代金の未回収リスクを負い、また、その後の代金回収にかかわる業務を行います。
よって、他の決済と同様に各種事務手続きやシステム利用にかかる費用以外に、未回収リスクの保証にかかる費用が含まれているのです。
※未回収リ
スクの保証内容は後払い代行事業者毎に異なります。SCOREの保証内容としては、ご購入者様の未払いリスクを100%保証しております。
それでは、各種費用について次章でご説明します。
2. 各費用の解説
2.1. 初期費用
後払い代行業者と契約する際の登録やシステム設定など初期にかかる費用です。 初期費用は各社によって設定が異なるので、直接確認しましょう。
2.2. 決済手数料
決済手数料は、取引毎に発生する費用です。
下記方程式で計算されます。
決済手数料=取引額×手数料率
この手数料率はプランごとに異なる料率が設定されており、自社の取引額にあったプランを選択することが可能です。
詳しくは4章で解説します。
2.3. 月額固定費
月額固定費は取引額に関わらず毎月事業者様がお支払いになる固定の費用です。
この月額固定費は、上記の決済手数料とセットで見る必要性があり、
月額固定費と手数料率の高低が連動して設定されているのがほとんどです。
想定取引額から手数料率と固定費双方を確認する事で、最適なプラン選定が可能になります。
これについても詳しくは4章で説明します。
2.4. 請求書発行手数料
後払い決済を利用されご購入者様宛てに送付される、請求書1通あたりの費用です。
請求書のタイプは、はがき、封書、同梱の3つの種類があり、後払い代行業者によって利用できる請求書のタイプが異なります。
また、同じ請求書タイプでも後払い代行業者によって料金設定が異なるので、各タイプ毎に料金確認が必要です。
3. 費用の比較
3.1. 費用の比較ポイント
ここまで各費用の説明をしてきましたが、実際代行業者や料金プランを選ぶ際に、どこで判断すればよいのかわからない、という方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、ここでは、比較ポイントをご紹介します。
- 手数料率と月額固定費のバランスで見る
前述の通り、手数料率と月額固定費は基本的に連動する形で設定されています。
つまり、一方が高ければもう片方は低い、ということです。
そのため、自社の取引額の規模にあったプランを、2つのバランスから選ぶ必要があります。
一般に、
取引額が大きい事業者様…手数料率が低く、月額固定費が高いプラン
取引額が小さい事業者様…手数料率が高く、月額固定費が低いプラン
を選ぶと費用が抑えられます。
詳しい選び方は5章でご説明します。 - 請求書発行手数料の差は積み重なれば大きなものになるので注意
取引件数が多ければ、1通あたり数円の差も積み重って大きな差になります。
請求書発行手数料を軽視せずに、しっかりと確認しましょう。
3.2. 大手代行業者の費用比較
ここでは、弊社のスコア後払いと他の大手 後払い代行会社の費用を比較してみたいと思います。
実際には4つのプランがありますが、ここでは、最も手数料率が高いプランと、最も低いプランの2つを比較してみましょう。
- 手数料率が高く、月額固定費が低いプラン
手数料率 月額固定費 スコア後払い 4.7% 0円 A社 5.0% 0円 B社 4.8% 0円
この場合、手数料率が最も低い業者を利用することで費用が抑えられます。
- 手数料率が低く、月額固定費が高いプラン
手数料率 月額固定費 スコア後払い 2.7% 45,700円 A社 2.9% 48,000円 B社 2.8% 48,000円
しかし、手数料率、月額固定費共に最も低いのはスコア後払いサービスだということはわかります。
どちらのプランにおいても、スコア後払いの利用により費用を抑えられるということがわかっていただけるのではないでしょうか。
4. 自社にあったプランの選び方
この章では、代行業者を選んだ後に、その業者が用意するプランの中から、どのようにプランを選べばよいかを説明します。
4.1. 慎重にプラン選びを行うべき理由
そもそも、なぜプラン選びが大切になってくるのでしょうか。
理由は、かかる費用が大きく異るからです。
計算の仕方は次の節でご説明しますが、
月間取引額が100万円の場合、プランによって費用の差は一月あたり約3万円程度発生する場合があります。
月間取引額が大きくなり1,000万円の場合の差は、一月あたり10万円以上になる事もあります。
この差額が何ヶ月も、何年間も積み重なれば、非常に大きな損失になることは間違いないでしょう。
4.2. 費用の計算の仕方
プラン選びの重要性を把握したところで、計算の仕方をご説明します。
今までに後払い決済を導入したことのない事業者様は、後払い取引額を想定してからプラン選定する必要があります。
後払いを導入した際の、後払い決済の選択率を約10%と仮定して試算します。
(※業種や規模によっても違うので、参考値として捉えてください)
後払い取引予想額=現在の取引額の合計×0.1(10%)
の式で後払い取引額をおおよそ予想することができます。
この式に当てはめて、想定取引額を把握してから、この先をお読みください。
(後払い取引額を把握している事業者様はここからお読みください)
後払い取引額を把握した後は、実際にどのくらい費用がかかるのか計算してみま しょう。
費用=取引手数料+月額固定費
=(後払い取引額×手数料率)+月額固定費
こちらの式で計算できます。
プランが4つあるので、この手数料率と月額固定費の組み合わせは4つあります。
4つともに後払い取引額を当てはめて計算し、一番費用が安くなったプランが選択するべきプランということになります。
4.3. 料金プラン表の見方
上記で適切なプラン選びのための、費用の計算の仕方を説明しましたが、自分で計算しなくても、プランごとの適正取引額をあらかじめサイトに記している業者もあります。
例えば、弊社のスコア後払いサービスでは、以下の表をサイトに掲載しています。
ご利用料金プラン | 決済手数料率 | 月額固定費 | 適正後払い割引額 |
---|---|---|---|
A | 4.7% | 0円 | 約100万円未満 |
B | 4.2% | 4,700円 | 約100万円以上 |
C | 3.4% | 19,000円 | 約200万円以上 |
D | 2.7% | 45,700円 | 約400万円以上 |
この表では、一番右の列の「適正後払い取引額」を見れば適切なプランがわかるようになっています。
ただし、「約」とついているように、あくまでも「おおよその額」なので、取引額がきちんと把握できている方は実際に計算してみると間違いないでしょう。
4.4. お問い合わせの必要性
前の節で、計算の仕方をご説明しましたが、適切なプランを選べるからといってお問い合わせやお見積もりを行わなくてもよいというわけではありません。
では、お問い合わせを行うべき理由は何でしょうか。
理由は以下の3点です。
- 取引額に応じて、個別プランを提示してくれる可能性がある
業者によりますが、取引額が極端に大きい、または小さい場合は、個別にお問い合わせを行いプランについて相談をする事で、導入後のプラン切り替えなどを見越した相談が出来る可能性があります。 - 計算が正確かどうかを確認する必要性がある
事業者様ご自身で計算していただいたものが正しい費用なのかを確認するべきでしょう。
消費税増税などの影響で、費用が変わってくる可能性もあります。
最新の情報を確実に入手するためにも、お問い合わせやお見積りは欠かせません。 - 取引額に波がある事業者はプラン変更の可否を尋ねる必要がある
取引額に波がある事業者様もいらっしゃると思います。
例えば、お正月やクリスマスシーズンに取引額が大きいが、他のシーズンはそこまで取引額が大きくないケースです。
この場合、どのシーズンに合わせてプランを選択するのか、という疑問が生じてくると思います。
シーズンごとにプランを変更できれば損失がないので、プラン変更の可否をお問い合わせしてみましょう。
これらの理由から、たとえ費用の計算を行っていても、適切なプランを把握していても、お問い合わせやお見積りを行うことは大切です。
5. まとめ
本コラムでは、後払い代行業者の導入にかかる費用について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
後払いの導入を検討されている方の一助になれたとしたら幸いです。
弊社のスコア後払いにご興味を持たれた方は是非、お電話又は、お問い合わせフォームにてお気軽にお問い合わせください。